2009/09/07

Belgian Beer Weekend in ブリュッセル

9月4, 5, 6日の週末、ブリュッセルのグランプラスで”Belgian Beer Weekend”という催し物がありました。名前の通り、多数の醸造メーカーが一堂に会して、いろんなビールが飲めるという素敵な企画です。以前紹介した『死ぬ前に飲みたいベルギービール100選』に載っている銘柄も飲めるということなので、丸2日間の休肝日を設けて体調を整え、6日(日)にはりきって行ってきました。

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お昼過ぎに会場に着くと、身動きが出来ないほどの賑わいです。もらったパンフレットによると、テントが24個あり、30の醸造所が参加しているということでした。

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まずは、会場外の窓口で王冠を買います。会場ではお金は使えず、王冠とビールを交換するシステムなのです。王冠1個=1ユーロで、1杯王冠2個から5個まで、いろいろなビールがありました。とりあえず15ユーロ分交換して、いざ出陣!です。

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会場に入ると、赤い帽子を被った人がたくさんいました。”Achouffe”という醸造所のキャラクターグッズで、小鬼が被る帽子です。渋いおじさまも被っていて、なかなかお茶目な感じです。テーブルには飲み終わったグラスが放置されたままになっており、石畳の地面はこぼれたビールでべたべたします。ん、何か臭うぞ・・・。どうやら、犬の排泄物(もしかして人の!?)のようです。あいにくの曇り空でしたし、落ち着いてじっくりビールを楽しめる環境ではありませんでしたが、そんなことに構ってはいられません。ベルギー人だけでなく、南アフリカ人、イギリス人、アメリカ人、たくさんのイタリア人、中国人、そして日本人もちらほらいて、皆がワイワイがやがや楽しそうに飲んでいます。我々も、ただひたすら飲むのみ!

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1. 好きな醸造所の1つ、Dupontの”Bio Fruits”. ほのかにリンゴのような甘い香り。フルーツビールだが甘ったるくなく、酸味と同時にしっかりした苦みがある。妻は「もっと甘いのが好み」と言っていたが、私にはこれくらいのバランスがちょうど良い。大変爽やかで飲みやすい。この日の1番。
2. Bavikの”Wittekerke Witbier”. 本当は別の醸造所の小麦ビールが飲みたかったのだが、売り切れていたので仕方なくこちらに変更。ほとんど香りはなし。しっかりした苦みがあって飲みやすい。まあまあ、といった感じ。
3. Boonの”Oude Kriek Boon”. わずかな甘い香り。味はかなり酸っぱい。飲んでいるうちに気がついたが、ちょっと腐敗臭っぽい香りもする。これが乳酸香というやつ?飲み口は割合さっぱりしているが、あまり好みではない。
4. Dupontの”Moinette Blond”. 強烈な苦みと、かすかな甘みを感じる。今まで飲んだベルギービールのなかで一番苦い。苦みのためかさっぱりした感じだが、飲んだときはそれほどおいしいと感じなかった。が、この記事を書いているうちに、もう一度飲みたくなるから不思議。うまく言葉に出来ない味わいがあったのだろうか。
5. Bavikの”Petrus Aged Pale”. 『死ぬ前に・・・』の本で「ペールエールをオーク樽で寝かせた普通でない、しかし本物のビール」と紹介されていたので、かなり期待した。飲んでみると・・・酸っぱい!ペールエールの味を想像していたので、かなりビックリ。果実の香り、ランビックビールのような酸味、かすかな塩味もあって、とても複雑な味わい。でも、普通の美味しいペールエールの方が好み。
6. 小鬼がトレードマークのAchouffeが作っている”Houblon Chouffe”. “Dobbelen IPA Trippel”と銘打っているだけあって、紛れもないIndia Pale Aleの味。ホップの甘い香り、飲み口と後味のしっかりした苦み。アメリカのIPAを飲んでいるかのようだが、香りは強烈な柑橘とは異なり、ちょっとまろやか。味覚があまり鋭敏でないので、このようなパンチの効いた味はかなり好み。
7. Van DenBosscheの”Buffalo Belgian Stout”. アルコール度数が前のものより低いせいか、ちょっと物足りない感じがした。が、ぬるくなるにつれて、甘い香りと甘みが立ってきて、ほんのりした酸味とちょうど良い感じに。Guinnessと同じスタイルだが、こっちの方が複雑な味わいで好み。
8. この辺から大分酔いが回ってきて、記憶がだんだんあいまいに・・・。カタツムリがトレードマークのCaracoleが作っている”Caracloe Amber”. メモには「カラメル香、酸味、後味も」と書かれている。酔っぱらって味覚が鈍ったせいもあり、あまり印象がない。
9. 妻が飲んだVan Honsebrouckの”Bacchus Framboise”. しっかり甘くて、正統派フルーツビールと言った感じ。妻は「おいしい」と喜んで飲んでいた。
10. 最後は超有名トラピストビール”Westvleteren”で締めたかったのだが、あいにく売り切れ。仕方がないので第二候補のAbaye du Val-dieuが作る”Val-dieu Gran Cru”を飲むことに。メモには「カラメル香、飲みやすい。苦みが少ない」と書かれているが、やはり記憶が曖昧・・・。

そんなわけで、途中で2回の休憩(フライドポテト&ベルギーワッフル)を挟みつつ、約5時間で10杯飲みました。久々に記憶が飛びましたね。最後の2-3杯は良く味わえず、もったいないことをしました。来年は最低2日間、できれば3日間参加して、じっくり飲もうと心に決めました。

参考までに、今回参加の醸造所とビールの一覧のリンクを下記に記します。

http://www.weekenddelabiere.be/en/pages/Bierkaart.pdf

これまでに飲んだのは122種類。

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