語学学校を変えようと思った一番の理由は、授業についていくのが大変だったことです。というよりも、まともについて行けなかったので、正月三が日も勉強する羽目になり、やっとの思いでテストに受かることができたのでした。
私が通っていたのは、Instituut voor Levende Talen (ILT) というところです。月、火、木の夕方に、2時間ずつクラスがありました。木曜の1時間目は、視聴覚室でリスニングの訓練をしました。まずは、リスニングの教材をご紹介しましょう。
歌が教材の時は、単語の一覧と歌詞が書かれた紙が配られ、歌の中に出てきた単語に丸を付け、書かれている歌詞の間違いを探します。ビデオの時は、やはり出てきた単語選びと○×問題、それに記述問題がありました(例えば、馬の名前とその由来を書け、など)。私の場合、9月にクラスが始まった時から最後まで、設問の半分も答えることができた試しがありません。成績に影響するテストではないですし、先生も「分からなくて当たり前だから」などと言うのですが、「自分の耳が悪いのか、オランダ語が難しすぎるのか・・・」と自信をなくしました。
次は、教科書の紹介です。写真のページはコースの半ばで勉強した箇所ですが、文章が長く、単語も多い気がします。予習をしていかないと授業の内容があまり理解できず、「語学の勘が悪いのか・・・」と、これまた自信をなくしました。ちなみに、コースで出てきた単語は約700語で、文法は間接話法、関係代名詞の一部、未来形、現在完了形などを習いました。一方で、買い物や病院で使う言い回しなどは習わなかったので、後になって「ILTのコースは単語や文法に偏っていて、あまり実用的とは言えないのでは」と思うようになりました。
一方、こちらは今度通うことにしたCentrum voor Volwassenenonderwijs (CVO) の教科書です。左のページには航空券、右のページにはスーパーの広告が載っていて、大事な情報の読み取り方を学ぶようです。他のページには、スーパーの割引カードを申し込む方法が載っていました。いかにも実用的、という感じです。私の場合、簡単な会話ができ、スーパーや病院で困らなければ良いので、こちらの学校の方が目的に合っているようです。また、妻がCVOに通っていて、私より大分会話ができるようになったので(才能の差?いえいえ、語学学校の差ということにしておきましょう)、CVOに通うことにしました。
もう1つ、ILTとCVOには大きな違いがあります。ILTの教材は、テキスト、ワークブック、CDの3種類で、それぞれが約30ユーロです。一方、CVOの方はテキスト+ワークブック+CDがセットになって19ユーロです。また、授業料もILTの120ユーロ(大学の学生、職員は半額)に対し、CVOは60ユーロです。
このように書くと、ILTがダメダメのようですが、そうとも限りません。授業の内容は私には高度すぎましたが、先生は親切、丁寧でした。また、文法をみっちりやる分、オランダ語を本格的に学びたい人の基礎固めには向いているかもしれません。
なお、ILT、CVOの他に、Group T、CLTという学校もあるそうです(2010年1月22日追記:CLTにはオランダ語のコースはないそうです)。また、K. U. Leuvenが運営するPagaeaという学生カフェには、"Language exchange"という張り紙コーナーがあり、マンツーマンで日本語を教える代わりに、相手から母国語を教わるパートナーを探すことができます。これからルーヴェンでオランダ語を学ぶ方の参考になれば幸いです。
こんばんは、私はLeuvenにきて約2週間になります。ベルギーについては情報が少なく、インターネットでの情報を頼りにすることが多い私はちょっと困っていたのですが、このブログを見つけたおかげでだいぶ助かりました。あとは大学のホームページと、こちらの研究者の助けもあって、約2週間弱で生活を安定させることができました(IDはまだですが・・・)。私の場合、Herman Servotteに長居できなかったので、速攻でstudioに移動しましたが、なかなか居心地のいいところを見つけることができました。
返信削除さて語学ですが、私は6カ月と短い予定なので、仕事や今後のことも考えて、CLTで英語を習うことにしました。ILTでオランダ語もやろうかなと迷っていたのですが、この記事を見て、申し込まなくてよかったと思いました。ILTのEnglish Crash Courseも検討したのですが、日程的にもきつそうだし、料金も高そうだし・・・ILTはけっこう本格的な語学のお勉強という感じですよね。CVOというのは知りませんでしたが、なかなか良い感じですね。オランダ語もコミュニケーション上はできたほうがいいんだろうなとも考えますが、6カ月じゃあそうは上達しないだろうし、そんなにいろいろお勉強できる自信もないので、まあお愛敬の片言で許してもらおうかなと思っています。
なお、CLTにオランダ語はありません。オランダ語をやりたいならILTだとCLTで言われました。また、GroepTはInternational College Leuvenの別名で、ここの語学クラスはここの学生用にあるんじゃないかと思います。PangaeaはLeuvenに着いた夜に一度のぞきましたが、学生が集う場所のようですね。私はおじさんなので気後れしそうですが、また覗いてみようかな。
では今後もビール情報など楽しみにしています。よろしくお願いします。
Sushiさん
返信削除こんにちは。コメントありがとうございました。また、CLTにはオランダ語がないとのこと、ご指摘恐れ入ります。早速修正したいと思います。
このブログが多少なりともお役に立ったようで、うれしく思います。確かに、ILTはちょっとアカデミックな感じがします。大学が運営しているからでしょうか。"Academic English"という、「英語でプレゼン」「英語で論文執筆」することに重点を置いたコースには興味があって(研究者の必須スキルなので・・・)、そのうち受講してみようかなと思っています。
帰国されるまでにどこかでお会いできると良いですね。ほとんどビールの感想しか書いていませんが、今後もお付き合い頂けましたら幸いです。
コメントへのレスポンスありがとうございます。私は日本人の知り合いがゼロなので、ブログを頼りにしてます。この前も奥さんのブログを参考に、日本の米"Shinode"を買いました。裏に“日の出”と書いてありました。江戸っ子訛でしょうか。
返信削除さて、追記コメントですが、CLTと書くところ間違ってCVOになっているようです。気になりましたので、お伝えします。
私もそのうちどこかでお会いできることを期待しています。それではまた
Sushiさん
返信削除追記コメントの誤り、ご指摘頂きありがとうございます。早速修正しました。
それでは。