2009/11/26

愛していると言わないで

タイトルを見て、何事かと思いましたか?今日は、オランダ語の話題です。

9月の後半からオランダ語を習い始めました。週に3回、1回2時間ずつです。文法や単語は退屈なので、それ以外で面白いと思ったことを紹介して行きたいと思います。

今日のテーマはずばり「愛」です。オランダ語で「好き、愛する(like, love)」にあたる動詞は"houden van"です(常に"van"という前置詞がつきます)。"I love you"を直訳すると、"Ik hou van je"となります。Ik=I, hou van=love(一人称なので形が変わります)、je=youです。これに関してオランダ語の先生が解説をしてくれました。曰く、「直訳すればこうなるけれど、ベルギーでは滅多なことではこうは言いません。いかにも大げさで、恥ずかしいからです(生徒の一人が、アメリカ映画みたいってことだね、と付け加えていました)」。

で、実際にはどうやって愛をささやくかというと、"Ik zie je graag"だそうです。英語に直すと"I see you with pleasure"、日本語だと「君のことを好ましく思う」といった感じでしょうか。それこそアメリカ映画の影響か、欧米人は「愛している」とはっきり、しかも一日に何度も言うものだというイメージがあったので、ずいぶん柔らかい言い方だなあと驚きました。フラマン人(ベルギーの北半分、オランダ語圏に住むベルギー人)には、日本人に似た奥ゆかしいところがあるのかもしれない、とも思いました。

さて、この文章を習った翌日、同じ研究室の学生に、「愛してるってどう言うの?」を聞いてみました。返ってきた答えはやはり"Ik zie je graag". 少なくとも20代前半くらいの世代では、「愛している」とダイレクトに言うのは照れくさいようです。また、一緒にいたオランダ人留学生も、"Ik hou van je"とは滅多に言わない、と言っていました。この点では、オランダ人とフラマン人に違いはないようです(その他では、いろいろ違う点、というかお互いに違うと思っている部分があるようです。これについてはおいおい書きたいと思います)。

次回は、ビールの話です(これが一番大事!)。

1 件のコメント:

  1. いやいや、面白い話題です。
    ときどき紹介してくださいね。

    昨晩は、旧食事室にて、はんぶんこの方々とともに、第2回国際料理研究会を開催しました。私がフランスで買ってきたワイン、チーズを楽しみました。フランスの乾燥キノコでキノコクリームスパゲティもつくりました。

    ベルギーのキノコ事情、期待しています。

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