先日、クリスマスマーケットを見にドイツのアーヘンに行ってきました。私のお目当ては、クリスマスの小物ではなく、赤ワインを温めた”Gluewein”. スパイスや蜂蜜が入っていて、ほんのり甘くて飲みやすいです。氷点下の屋外で飲んでいると、「あー、染みるなあ」と、熱燗を飲んでるような心持ちになります。せっかくなので、マーケットで「グリューワインの素」を購入し、自宅で作ってみました。
説明は全てドイツ語ですが、Google翻訳を活用して解読してみると、オレンジピール、レモンピール、シナモン、フェンネルなどが入っているとのこと。作り方の方には「5分間熱する」といった内容が書かれていたので、「素」をワインに入れ、5分間沸騰させてみました。できあがったものを試飲してみると、「スパイス感が強すぎる普通のワイン」みたいな味。これはこれで飲めないことはないですが、マーケットで飲んだまろやかな味にはほど遠いです。蜂蜜を入れていないのと、普通のワイン(3ユーロくらい)を使ったので、ワインの個性が出てしまったことが原因かな、と思います。
さて、アーヘンのもう一つのお楽しみはスパです。泊まったホテルのすぐ側に、”Carolus Thermen”という施設があったので行ってみました。
http://www.carolus-thermen.de/go/bad_aachen/english.html
これまでにBad Liebenzel, Esslingeのスパに行きましたが、ここが一番きれいで、設備も充実していました。一日滞在すると28ユーロと、お値段も一番高いですが、屋内外の大きな温水プール、10種類くらいあるサウナ、3つのレストラン(バスタオル一丁で利用可能!)と盛りだくさんなので、その価値はあると思います。何よりも感動したのが、サウナコーナーの屋外プール(ここは全裸で入ります)がしょっぱくてぬるぬるしていたこと。雪がちらつく中、屋外で温泉に浸かるという、日本でも滅多にできない体験ができました。サウナで体がほてった後は、レストランでケルシュ(ケルンの地ビール)を一杯。久々に、「ごく、ごく、ごく、プハーッ」という、日本式のビールのうまさを味わいました。アーヘンには、こことは別に70度を超える温度の源泉と、それを利用した温泉療養所があるようなので、機会があったらそちらにも行ってみたいと思います。
ところで、今回の旅行では、ドイツにはローマ時代の名残が色濃く残っているな、と思いました。ワインにスパイスを入れるというのは古代ローマの飲み方ですし、ローマ人は日本人かそれ以上に温泉好き、入浴好きで、あちこちに温泉施設を作っていたからです(カラカラ浴場がその代表例でしょうか)。「蛮族の侵入」はローマ帝国滅亡の一因ですが、その代表格であるゲルマン民族に、ローマ人の習慣が未だに残っているのは面白いなと感じました。
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